アンチャーテッドコレクション
おすすめ度:★★★★☆
「PLAYする映画」として有名なアンチャーテッドシリーズ。このコレクションタイトルはその始まりである1作目「エルドラドの秘宝」から、シリーズ完結作である4作目に続くストーリーを楽しめる3作目「砂漠に眠るアトランティス」までが収録されている。
【PLAYする映画】
冒頭に書いた通り、シリーズをプレイしたことがない人も、このキャッチフレーズを聞いたことがあるという人は多いかもしれない。
昨今のゲームはグラフィックのクオリティも上がり、まるで映画のようだと思わせる作品も少なくない。
ではこのシリーズが特別に「PLAYする映画」だといわれる所以はどこにあるのかというと、それはUIやゲームの進行などに見られる没入感にあると思われる。
またゲームは章で別れてはいるものの、章ごとのロード等は無い。これも没入感を深めている一要素となっている。
実際のプレイとしては、基本的にはシンプルなTPS。
トレジャーハンターであるネイトが、サリーをはじめとしたパートナーとともに、様々な悪の組織と対峙しながら財宝をめぐり、伝説や歴史の謎を解き明かしていくストーリー。
ジャングル、古代遺跡、船、飛行機など舞台が幅広く、銃撃戦から謎解きまで展開も豊富で、ロマンあふれる冒険を続けられる。
【ネイトとサリー】
本作における最も重要な点の一つだと感じる点は、主人公であるネイトと、そのサポートキャラであるサリーの関係性。この二人は第1作目からずっとパートナーとして冒険をしている。
二人の関係性は最初のうちは不明だが、3作目「砂漠に眠るアトランティス」にて明かされることになる。男の友情系が好きな人には必ずグッとくるポイントなので、ぜひ1作目からプレイして欲しい。
【今回の一曲】
毎回一曲チョイスして簡単に紹介。今回はシリーズ通してアンチャーテッドのテーマソングである、「Nate's Theme」。
トロンボーンの厚いハモにラッパ(ホルンもいる?)の奏でるこのテーマを聞くと、アンチャーテッド始まった!感がある。残念ながら上の試聴だとテーマが聴けないので個別に調べてぜひ聴いて欲しい。
王道のハリウッド映画感あふれるサウンドで、パーカッションの民族的なリズムも相まって非常に躍動感があってカッコイイ。リズムが無くなる中間部から後半にかけての展開も感動的。
【総評】
難易度はあまり高くないので、カジュアルに、思い描いた通りのアドベンチャーを楽しめる。
難易度に関しては調整することはできるが、難易度に比例して敵が固くなっていくのみで、あまり深みのある難易度調整とは言えない。
また1作目は特にB級映画感が顕著なのは気になる点。ストーリーとしてはもちろん1作目からプレイすることをお勧めするが、はじめのうちは少しむず痒い思いをするかもしれない。
さらに映画のようなプレイ感のために、逆にゲーム的なプレイ感が失われていると感じる点も少なからずある。例えばヘッドショットを決めた時の気持ちいい効果音などは存在しなかったり、目的地へのディレクションがわかりづらかったりする。
気になる点はあれど、音楽、映像、演出など非常に豪華で、サリーとネイトの友情も熱く、特に3作目は舞台も幅広くストーリーも深く、期待通りの経験が得られることは間違いない。